子供部屋おじさん 2019 10 6

「成人年齢は、30歳とすべきである」
 民法改正では、成人の年齢を20歳から18歳に引き下げることになっていますが、
これは、社会情勢を無視した、明らかに間違った法改正となっています。
 実勢では、今の若者は、30歳ぐらいにならないと、
大人になったという自覚を持てないでしょう。
 ネットの世界では、
「子供部屋おじさん」という言葉が流行っています。
 「子供部屋おじさん」とは、
大学を卒業して就職しても、
実家の子供部屋に住み続ける大人たちです。
 しかし、これは、やがて深刻な問題を引き起こします。
「子供部屋おじさん」は、大人になれない息子や娘に焦点を当てていますが、
親に焦点を当てれば、「子離れができない親」となります。
 「親離れができない子供」と「子離れができない親」の組み合せは、
やがて、大きな悲劇を引き起こします。
 「子供部屋おじさん」は、ある時期まで「快適」です。
食事も洗濯も掃除も、母親がするので、楽でしょう。
 しかし、「子供部屋おじさん」が発生する時期は、
母親は、60代になっているかもしれません。
 そういう年齢は、成人病の好発年齢と言えるでしょう。
食事も洗濯も掃除も、何でもやってくれた母親が、
ある時、脳卒中で倒れて、要介護状態になったら、どうなるか。
 今まで何もやりたくないから「子供部屋おじさん」になっていたのに、
いきなり、母親を介護する必要があります。
 世の中の法則として、母親が倒れると、連動して父親も倒れます。
つまり、「子供部屋おじさん」が父と母を介護することになるのです。
 もちろん、無理に親から独立しろと言っているわけではありません。
しかし、いずれ、親の介護の問題が出てくるので、
「子供部屋おじさん」も、将来に備えて、
週に2回ぐらいは、炊事や洗濯をやる必要があります。
 母親としても、自分が倒れた時のことを考えて、
週に1回は、「子供部屋おじさん」に家事をやらせるべきです。
 こんなことを書かなければならないほど、
日本の若者は、幼児化しています。
 「介護なんて、何とかなる」と思った人は、
まだまだ子供の発想です。
 聞くところによると、ひどい認知症になると、
自分の大便を部屋にまき散らすどころか、
大便で遊んだり食べたりするのは、よくある話です。
 自分の「うんち」でトラブルを起こすのは、
「かまってほしい」という意思の表れという。
そういう状態の人を責めるのは、間違いです。
 しかし、家事を全くやっていなかった人は、
そういう状態になった人を責めるのです。
家事も介護も、根気という点では同じです。
































































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